お菓子の名前は「マール・ドゥ」です。 アルザス地方の白ぶどうから作った「マール酒」というお酒と、同じ地方のグリオットチェリーを合わせて作ったムースが特徴です。 お菓子の構成は、一番下の層がパート・シュクレ、その中に絞って焼いてあるのがクレーム・フランジパン、上にはムースとの接着剤としてグリオットのコンフィチュール、ムースの底部と内部にビスキュイ・ショコラ・サン・ファリーヌが二枚、中央にマール酒を使ったホワイトチョコのババロアが入っています。ボディはグリオットチェリーとミュールを使ったムースです。加熱しないナパージュで着色して、飾りにグリオットチェリーを加えています。 作り方のポイントは、下のタルト部はできるだけ薄く、さっくりとというのが重要です。下が厚いと非常に食べ辛くなります。ムースの部分は素材に拘ります。高脂肪の明治生クリームを使用していますが、泡立てすぎず6分立てほどにとどめます。それによりなめらかさやコクが出ます。イタリアンメレンゲ主体のムースですので、メレンゲも125℃まで煮詰める特殊な仕込みをしています。 素材ですが、サブレ部分に「明治 発酵バター」を使用しています。センターのババロアには「明治おいしい牛乳」と「明治 醇47」を使っています。グリオットのムースにも「明治 醇47」を使いました。大好きな生クリームで、原乳が素晴らしく、コクとなめらかさがあり、非常に洗練された生クリームだと思います。当店ではいろいろな商品に使っています。 動画ではかなり手間を掛けており、大変だと思う方もいるかもしれませんが、部分ごとに工夫・応用して頂き、フルーツと乳製品の上手いマリアージュを目指すお菓子の参考にして頂きたいと思います。
パート・シュクレ
バター(明治 発酵バター)・・・900g 純粉糖・・・570g 塩(ゲランド産・セルファン)・・・3g バニラシュガー・・・6g 全卵・・・366g アーモンドパウダー(マルコナ種・粗びき)・・・480g 中力粉・・・600g 薄力粉・・・600g 通常の製法で仕込み、1.5mm厚にのばします。。
クレーム・フランジパン
(タルト皿1台につき) クレームダマンド・・・12g カスタードクリーム・・・3g クレームダマンドとカスタードクリームを4:1の割合で混ぜ合わせます。
ババロワ・ショコラ・ブラン・エ・マール
(160個分) 牛乳(明治おいしい牛乳)・・・300g 白ワイン(ゲビュルツトラミネール種)・・・300g 砂糖・・・60g 卵黄・・・225g クーベルチュール・ブラン・・・676g マール酒(アルザス産)・・・102g 板ゼラチン・・・13g 生クリーム(明治 醇47)・・・930g
ビスキュイ・ショコラ・サン・ファリーヌ
卵白・・・272g 乾燥卵白・・・1.5g 砂糖・・・182g チョコレート(74%)・・・228g バター(明治 発酵バター)・・・137g 卵黄・・・90g 通常の製法で仕込み、2種類の大きさに丸く焼成します。
ムース・グリオット・エ・ミュール
(160個分) 生クリーム(明治 醇47)・・・1282g グリオット・ピューレー・・・1591g ミュール・ピューレー・・・1060g 果糖・・・132g 板ゼラチン・・・85.2g 自家製グリオット・リキュール・・・413g キルシュ酒・・・100g ムラング・イタリエンヌ・・・1255g ●水・・・210g ●砂糖・・・840g ●卵白・・・420g ●乾燥卵白・・・2.1g
アンビベ
自家製グリオット・リキュール・・・適量
コンポジション