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| このお菓子は、エスピエーグルと言います。いたずらを意味するお菓子です。つまりこの材料で作らなくても、いろいろなナッツで、また発酵バターでなくても無塩バターでも、いろいろな応用（いたずら）のきくお菓子です。油の風味が一番生きてくるお菓子ですから、そのためにはやはりバターは一番良いものを使うほうが良いでしょう。今回は発酵バターを使用しました。乳酸菌によって発酵した風味が非常に生きてきますし、ナッツの風味も、砂糖の風味もダイレクトに伝わってくるお菓子です。一番気をつけていただきたいのが焼成です。焼きがポイントになりますね。色をつけないで焼くと単に甘いお菓子になってしまいますし、かといって焼きすぎると苦みが出てきてしまいます。そこの中間で焼き上げていただくと全部の風味が伝わり、甘さも控えめになり、ちょっとキャラメリゼされていて、良い味わいになると思います。後はプチ・ガトーやアントルメの底や中に入れ込んでもらっても、非常に存在感のあるパーツですから、そういう使い方をしてもらっても良いでしょう。自分のお菓子作りのポイントは、なるべく必要のない材料を省いて、しかも全部の材料が生きるような配合にしています。この焼き菓子もバター、砂糖、ナッツ類だけで組み上げたお菓子です。エスピエーグル、いろいろなかたちで挑戦してみてください。 |
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