お菓子の名前は「マリアージュ」です。 構成は、一番下が刻んだクルミを入れたチョコレートのブラウニー生地。その上が、ムースショコラの中へ、ソース・バナーヌ、ソース・ルージュを二つのせたものになります。 特徴は、同じムースショコラの中に、ソース・ルージュとソース・バナーヌが入っている点です。 一つは酸味の強いもの、もう一つはフルーツの甘さがしっかりしたもので、違う素材を合わせる事で同じムースショコラがまったく違う表情を見せます。 そういった部分を楽しんでいただきたいお菓子です。 ムースショコラの作り方のポイントは、チョコレートの温度管理にあります。 まず溶かす時の温度、そして生クリームと合わせる時の温度をしっかり把握すれば失敗することなく作れると思います。 もう一つのポイントですが、 パータ・ボンブを最後に合わせるということです。 チョコレートムースなのでしっかり合わせて乳化をさせながら、空気もきちんと残すという、少し矛盾したところを合わせ方や順番でうまく仕込みます。 今回は、生クリーム32%と40%の両方を使わせていただきました。 32%と40%を合わせて使っています。 普通の生クリームに比べて、コクや自然な甘さが非常に良いので、そこを活かしつつ、尚且つパーセントを調節・合わせることで「重すぎず」を実現いたしました。 ルセットの通り、非常にオーソドックスな組み合わせ、とてもシンプルなお菓子になっております。
ビスキュイ・マリアージュ
バター・・・300g スイートチョコレート・・・250g 全卵・・・325g 砂糖・・・375g 小麦粉・・・188g B.P.・・・10g くるみ(ローストし、刻む)・・・250g
ソース・ルージュ
フレーズピューレー・・・310g フランボワーズピューレー・・・310g レモン果汁・・・105g 板ゼラチン(ふやかした後、少量のピューレーで溶かしておく)・・・12g キルシュ酒・・・24g
ソース・バナーヌ
バナーヌピューレー・・・650g レモン果汁・・・34g 砂糖・・・48g 板ゼラチン(ふやかした後、少量のピューレーで溶かしておく)・・・14g ラム酒・・・7g
ムース・ショコラ
生クリーム32%・・・275g 砂糖・・・226g 卵黄・・・443g チョコレート・・・910g 生クリーム32%・・・1100g 生クリーム40%・・・900g
ドレサージュ
グラサージュ・ショコラ・・・各適量 ブラックチョコレート 金箔 銀箔
コンポジション
生クリーム32%・・・250g 生クリーム40%・・・150g ショコラ・ノワール・・・240g